【ひとりDIYに挑戦!】ふすまの張替えをしました-再湿ふすま紙編-
椅子の張り替えが終わってしまって、なんだか心にポッカリ穴が開いてしまったような感覚のkaeruです。
そこで、2年ほど前から頼まれていた母の部屋の襖の張り替えに満を辞して取り組むことにしました。

ふすまの張り替え時はいつ?
そもそも、どのくらいでふすま紙の張り替えってするものなのでしょうか?
調べてみると、張り替え時は約10年だそうです。ただ、10年以内でも
- 破れている
- 変色が激しい
- カビが生えてしまった
- ふすま紙が浮いている
などの状態のときには張り替え時だと言えるでしょう。
人にもふすまにも30年の歴史あり、、。
我が家の場合は、タイトルのbefore画像をご覧の通り、、、。
恐ろしくまだらに変色し、浮き上がってしまったふすま紙。
穴が開いてしまっている箇所もありました。
いったいどれだけ放置したらこうなるのか、、、💦
前回がいつだったのかを思い起こしてみました。
たしか、母と二人でふすまの張り替えをしたあれは、、、。
・・・私が25歳の時、結婚が決まって相手の両親がご挨拶に来られた時でした。
現在私は55歳。
・・・かれこれ、、、30年前、、、!
当時は酒屋をしていましたので、構造的にご両親をお迎えするのに使えるのは父母の寝室だった小さな6畳間のみ。
しかもその時もすでにふすまはボロボロだったような、、。
なんとか初顔合わせは済ませたものの、結納には部屋が小さすぎるということで当時旅館をしていた親戚の一室をお借りしました。
昔は結納とかご挨拶とか形式が重んじられていましたから、、。
実は結婚式も大阪で1回と先方の実家のある地方でも1回と合計2回もしました。
散々あちこちにお世話になったにもかかわらず、3年を待たずに結婚生活は終わりを迎えるという、、、💦
あんなに盛大にしたのに、、という相手のご両親の言葉が今も心に残っています。
あ、すみません、ふすまの張り替えからいきなり黄昏てしまいました💦
気を取り直してとっとと作業をはじめましょう。
部屋の環境でふすまの状態も悪くなります
30年は、ふすま紙をもここまで激しく変色、劣化させてしまうには十分な年月ですが、それに加えて部屋の環境も大きく影響していると思われます。
普通の民家だった家を店舗用にリフォームし、倉庫や駐車場を作ったり、子供の成長に合わせて部屋を増築したりと必要に応じて継ぎ足していったので、傷み具合もバラバラ。
建て付けも悪く、幾度となく雨漏りを繰り返したことも大きいと思います。
その名残で母の部屋は、今も匂いに悩んでいて、梅雨時などは特になんとも言えないカビ臭いと言うか湿った匂いが充満しています。
ここで1日を過ごすには、健康面でも心配です。
壁にカビ取りのスプレーをしてみたり、除湿剤を貼ってみたりとしましたが、最初は良くても効果が長続きしませんでした。
土壁は匂いを取り込みやすいのかもしれません。
よくそんな状態でふすまもほっておいたものです。
幾度となく頼まれていたのにもかかわらず、、、💦
前回は母が司令塔となって作業しましたが、今ではもう80歳ですので、今回は私一人でやってみることにしました。
4枚のふすまの表裏を張り替えるのに必要な物
前置きが長くなってしまってすみません。
まずはふすまの張り替えに必要な材料や道具をあげていきたいと思います。
ふすまの張り替えのために用意する道具
再湿タイプのふすまの張り替えに使う道具はこちらです。()内は、家にあるもので代用したものです。
- ミニバール(マイナスドライバー)
- 撫でバケ(家にあった柔らかめの毛のハケ)
- スポンジ(のり刷毛)
- トレー(洗面器)
- ステンレスカッターガイド(ものさし)
- 養生シート(ビーチマット)
- 金づち
- 当て木(蒲鉾板)
- ペンチ
- カッター
- カッティングマット
- 鉛筆
- マスキングテープ
- 引手釘打ち
- 障子ふすまのり(+ふえきのり・洗濯糊・壁紙用のり)
- ※木工用ボンド(通常は不要です)
です。
この中で私が購入したのは「引手釘打ち」と「障子ふすまのり」で、後は家にあるものや代用できるものを使いました。
障子ふすまのりは、のりのついていない障子紙や補修紙、茶チリ紙などに使います。
この障子ふすまのりでふすま2枚分が張れる様です。今回私は、補修用にこちらを2袋購入しましたが、足りずに家ある壁紙用のりや洗濯のり(!)まで糊という糊を総動員しました😂
買って良かったと思うのは引手の釘を打つときに使う「引手釘打ち」です。
引手釘を打つ以外に使い道があるのかどうかは不明ですが、これがあるだけでしっかり留めれてとても打ちやすかったのでわざわざ買って良かったです。
工具好きなもので、単純に道具が増えたことがうれしいというのもありますが、、笑
ふすまを張り替えるための材料
今回張り替えるふすまは合計4本
- 両面表のふすま×2本
- 内側が押入れのふすま×2本
我が家のふすまの状態
- ほぼ全てのふすま紙が土台から浮いていたり破れが激しい→剥がさなければいけない
- ふすま紙の下の紙も痛んでいる→補強が必要
- 引手の釘が歪んでいる→新しい釘が必要
さらに枠を外してみて判明したのですが、1本のふすまの縦に長い方の枠の先が欠けていましたのでこちらの補修も必要になりました。
なので、通常のふすま紙の上から張るだけの時よりもいろいろ余分に必要となりました。
()内は、家にあるもので代用したもの、★は補修用に使ったものです。
- 再湿・切手タイプふすま紙 2枚セット×3
- ふすま裏紙 雲華紙-うんがし- 2枚
- 補修紙 1枚 (新聞紙)★
- 茶チリ紙 12枚セット×4 ★
- 引手釘 ★
- 2mm厚、幅10mmの細長い板 ★
ふすま紙
ふすま紙は、糊をつけて張るタイプ、再湿(切手)タイプ、アイロンタイプ、シールタイプと張り方によって様々な種類があります。
柄も和風柄から洋風柄、無地、全体柄から部分柄までいろいろあります。
お値段は、チェックしたところでは再湿タイプが一番手頃で<アイロンタイプ<シールタイプとなるようです。
下の方に図柄があったり、縦や横のラインがあったり、市松模様のような規則正しい模様などはうまく位置を合わせたり、真っ直ぐに張るのがむづかしいと思います。
今回は一人で張るということもあって、少々ずれようがいがもうが見た目に問題なさそうな全体的に模様があるものにしました。
実際にやってみてこの柄にして本当に正解だったと思いました。
一応天地も決まってましたが、多分逆さまにしてしまっていても目立たないと思いますww
市松模様だと確実に斜めになってしまっていたと思います。


裏張り
裏ばり用の紙も模様は何種類かあるようですが、裏は見ないので一般的なものにしました。
こちらも再湿タイプを購入しました。
補修紙
劣化が激しかったため、実際にはほとんど全ての面(合計7枚)で補修紙が必要だったのですが、コストがかかりすぎてしまうので、最初の1枚はこちらを貼りましたが、残りは新聞紙を補修紙がわりに貼りました。
茶チリ紙
茶チリ紙は、補修紙や新聞紙をはった後に貼ます。
ふすま1枚につき6枚必要ですので12枚入りを4つ購入しました。
もう少し大きな紙だと3枚でも行けるようでしたが私が購入したものは左右が足りずに6枚使うことになりました。
引き手釘
引き手の釘は抜いてみたら曲がってしまったものが多かったので新しいのに変えました。枠の釘もサビだらけだったのですが、こちらは無理やり紙やすりなどで錆をおとして再利用しました💦
その他
普通は不要なものですが、枠がかけていることがわかりその補修のために薄くて細長い板を買いました。
2mm厚の幅10mm程度の細長い茶色い板なのですが、奇跡的に板の色もぴったりでちょっと見にはわからなくなったので良かったです。
あると便利かも
そして、今回欲しかったけど買わなかったものは枠を外すためのバールです。
枠を外すのも引手を外すのも、私はマイナスドライバーでグリグリやりました。
しかし、結果、力任せにグリグリやったため枠が凸凹になってしまいましたので、バールもあった方が綺麗に外せると思います。
材料が揃ったところで、やる気が途切れないように一気にやっていこうと思います。
1.枠を外す
最初に枠を外します。
と、その前に、どの枠をどの位置に戻すのかを間違えないためにそれぞれの枠にマスキングテープに「右上」「左上」など書いた目印を貼っておきます。
一度に何本も枠を外す場合は、それぞれのふすまごとにナンバリングして「1.右上」などと書くとわかりやすいかと思います。
そもそもどんくさい上に、部屋も狭いので私の場合は1本づつ仕上げていきました。
これ、めちゃめちゃ大事ですっ
・・・一本は、書いていたにもかかわらず、付ける向きを間違えてしまってうまくはまらず、戻すのが大変でした。💦
多分こんなことをしでかすのは私ぐらいかもしれませんが、備があるほど安心です♪

枠は天地から外すと書かれているサイトもありましたが、私は左右の長い枠から外しました。
枠の止め方にも色々あるようで、我が家のふすまは左右の枠がスライド式でしたのでずらして外します。
左右の長い枠は、どちらかの端を傷つかないように板かなにかをはさんで金づちで叩きます。
大抵は上部を叩くとずれてくれるみたいですが、軽く叩いてみて動かなければ反対側を叩いてみてください。
どちらかに少しずれたらパカっと外れる感覚があるまで金づちで叩いて押して外します。

もう一方も同様にして外します。
天地は釘で打ち付けられていましたので枠とふすまの間にペンチを挟んで金づちでたたいて隙間を作り、グリグリと左右に動かして隙間を広げながらずしました。
と、書くと簡単そうですが、実際には何度グリグリしても動きません💦

隙間はできるのですがそこからがなかなか抜けてくれません。
ガサツな性格の上に、抜けないものですから力任せにグリグリやっちゃって結果、沢山のペンチの跡が枠についてしまいあちこち凸凹になってしまいました。
抜けた釘を見てみると錆だらけの状態でした。
それもあって抜けにくかったと思いますが、まだ新しくて綺麗な襖の場合はインテリアバールなどで丁寧にされるほうがいいと思います。
2.引手を外す
枠が外れたところで引手をはずしていきます。
引手は、マイナスドライバーを挟み込んで上にあげるように何度かすると釘が浮いてくると予習したのですが、いくら動かしてみても釘が動く気配もありませんでした。
仕方がないので、ちっちゃなマイナスドライバーを釘と引手の間に差し込んで金づちで何度かたたき、ひっかかりができたところで手子の要領でグリグリと引きあげて、あとはペンチで抜きました。

・・・結果、ご想像通り引手もボコボコになりました💦
一方が抜けるともう一方は引手をグリグリ動かしながら引っ張るとなんとか抜けましたが、中には抜けないものもあったので、それもドライバーグリグリ→ペンチで引っこ抜きました。
反対側も同様にして外します。
3.古いふすまを剥がす(一般的には剥がさずに上から貼ってOK)
初めて張り替える場合や、しっかりくっついている場合はそのまま上から新しいふすまを貼ったり、すでに何枚か重なっている場合は一番上の一枚だけを剥がしてから貼るとといいようです。
しかし、我が家の場合は、1本目の片面だけは1枚下の襖紙がちゃんとくっついていたので、一番上のふすま紙を剥がすだけで大丈夫でしたが、残りはすでに枠から浮いてほぼ剥がれているような状態だったのでみんな剥がすことにしました。
一番下の下張りも破れて乾燥でパキパキになっていたので、本当はそれも剥がして骨組みだけにしたほうがよかったのかもしれないですが、一から始める自信がなかったので、残したままにしました。

4.補修紙(新聞紙)を貼る
ふすま紙をはがしたら、補強のために補修紙を貼っていくのですが、これを全部にすると出費がちょっとかさんでしまうので、最初の1枚だけは補修紙を貼りましたが残りは新聞紙を貼っていくことにしました。
補修紙の場合
補修紙にはのりが付いていませんでしたので、この時は家にあった壁紙用の糊を使って貼りました。
なぜ壁紙用の糊があったかというと、壁紙も破れかぶれで張り替えないといけないんです、、、汗
参考までに使用した糊はこちらです。なかなか溶けずにお団子状態で溶かすのが難しかったです。
補修紙は外側に巻き付けずに枠の少し内側(3~5mmほど)に入るくらいのサイズにします。
私はとりあえず、全体的に糊を貼ってからしばらく置いてふすまを紙の上に乗せて少し押さえて裏返しました。
少し紙を持ち上げて剥がしヨレたところなどを貼り直して、刷毛でなでつけて定着させます。
枠の内側に補修紙がおさまるようにはみ出た部分をカッターで切りました。

糊でしめったままの紙を切ってしまったので、ところどころ紙がよれて切り口がちぎった様に汚くなってしまいました。
もう少し乾いてから切ったほうが良かったと思います。

糊が乾くまで2,3時間置きました。
新聞紙の場合
2枚目以降は補修紙がもったいなくて、見えるものでもないので新聞紙でまかなうことにしました。
古新聞を全面に継ぎ足しながら貼った後、違う向きでもう一度貼りました。
私が参考にしたサイトでは3層重ねておられました(しかもとてもきれいでした)が、めんどくさくなって2層で次の工程にすすみました。
参考にしたサイトはこちらです。

このときに最初は、ふすま用のりを使っていましたが、この糊がなかなか上手く溶けません。
壁紙用のりも水となじませるのがとても難しかったのですが、同じくらい混ざりにくくて時間がかかりました。
(先ほどの参考にさせていただいたサイトのページでは、ノリの上手な溶かし方も掲載されています。)
しかもすぐになくなってしまい、たまたま薬局へ行った時に見つけたのが、洗濯糊。
「手頃な値段だし、量もあるし、いいんじゃね?」と思って購入し、試してみました。
・・・ダメでした。汗
溶かさずに現役のまま使ってみて、滑らかだしいい感じだと思ったのですが、新聞紙はともかく、茶ちり紙がぶよぶよになってしまい、糊のついた部分に指がくっついてちぎれてしまいました。
昔は、洗濯糊を使って貼った様な記憶があったんですけど、当時とは原料が違うのかもしれないですね。
5.茶ちり紙を貼る
糊が乾いたところで上から茶チリ紙を貼っていきます。
3枚を上辺と右(または左)端を1cmほどづつずらして並べ3枚いっぺんに1cmほどの幅で糊を付けます。

茶ちり紙は全面ではなく端だけに糊を付けます。
残りの2辺を糊付けして縦長にして右上、左上と貼ります。
端は刷毛で5mmほど角に巻きつけて(ふすま板の厚さの半分くらい)くっつけます。2枚貼ったら逆さまに向けて2枚貼って、最後に真ん中の2枚を貼りました。

これを乾かして1日目は終了しました。
6.ふすま紙を貼る
いよいよふすま紙を貼ります。ふすまのサイズに鉛筆で縁取りしてから、その外側1cmほどでカットして裏面に水をつけていきます。
この時点で写真にある様に引き手の部分に切り込みを入れておくほうがふすま紙を貼った後でも引き手の位置を探しやすいのでは?と思います。

切ったふすま紙に濡らしたスポンジで水をつけていきます。
スポンジでつけるとふすま紙の説明書には書かれていましたが、新しいスポンジがなかったので、私は糊用の刷毛でつけていきました。

結構たっぷりめにつけて大丈夫みたいです。(それでも端っこは乾いてしまってくっつきにくいです)
全体的に濡れたら2,3分置きます。触ってみてのり状にねっとりしたら大丈夫です。
その後、ふすまを紙の長い方の一辺の端から1cmほど手前に置き、ゆっくりと紙の上に倒します。

この作業は手伝ってくれる人がいるなら二人でしたほうが絶対楽チンです。
一人でするとずれてしまって何度かやり直しました。
それからふすま紙ごと裏返します。
ヨレたりズレたりしているところは、ゆっくり剥がして貼り直しました。

それでもちょっとななめに歪んでしまったのは修正できませんでした💦
その後刷毛でなじませて、枠に沿って外側に折り曲げていきます。
紙の端は糊が乾いてしまってうまくくっつかない部分は、糊をつけてくっつけました。
折り曲げたところは、半紙を上に乗せながらきっちりと角が立つ様に形をつけました。

折り曲げたところは裏側まではみ出ていることもあるので、後からちょうど厚みの半分くらいでカットしたほうがいいです。
裏側の折り曲げてつける場所を空けておく様な感じです。
角の三角形形に余った紙はどちらか一辺側に曲げて留めました。

ふすま紙が乾くまでに引手の位置に目印をつけておきます。
そうしないと、乾き切ってからだと引手の位置を確認するのが難しいです。
1.紙を垂直、水平に貼れなかった。
どのふすまも少しではありますが、紙が斜めに貼れてしまって真っ直ぐにできませんでした。
全面柄だから良かったですけど、直線模様や市松模様、決まった位置に柄があるなどの場合は仕上がりで気になると思います。
2.四隅の余った紙の処理が上手くできなかった。
枠をつけたときにちょっと角がよれてしまいました。余った部分は切ってしまっても良かった様です。
友人の元建て付け屋さんによると、タッカーで留めてしまってもいいそうです。
3.折り曲げたふすま紙が多すぎて反対側の枠からはみ出た。

一本目の作業の時に、反対側のふすま紙がはみ出ていることに気づかずに枠をとりつけてしまいました。
ふすまのサイズより1cm大きめに紙を切ったのですが、水で湿らせた時にふすまの幅以上に伸びてしまったようです。
2本目からは幅の半分くらいに収まる様に貼った後からカッターで切る様にしました。
1枚目の裏側は、一枚内側のより古いふすま紙が割としっかりついていたので、5.6.の工程を省いて、後は同様に襖紙を貼りました。
裏紙を貼った分も同じ工程で進めました。
裏張り用の雲華紙は水が染み込みやすかった様で、貼ったときに表に水の跡がかなり付いてしまっていてちょっと心配乾いたときに綺麗になっているかちょっと不安でした。

両方のふすま紙が乾くまで一晩起きますので、二日目はここまでです。
7.枠を戻す
昨日まだふすま紙が、湿っていた時はシワっぽくて綺麗にはれているか心配でしたが、乾いたら結構きれいにピンッと伸びています。

長い方の枠から元に戻していきます。カチッとはまったら上下どちらかのはみ出ている側を当て木を添えて金づちで打っておさめます。

反対側も同様にして左右の枠をつけます。
天地は、外したときに釘を少し外側に打ち付けて枠に戻しておくといいらしいですが、やってみましたがうんともすんとも動かなかったので、そのまま無理やり?打ち付けて付けました。

天地の枠は外すのも付けるのも難しかったです。
8.引手を付ける。
昨日乾く前につけておいた印を元に放射線状に切り目を入れて引手をはめ込みます。
ここで登場するのが「引手釘打ち」です。

実は、1枚目はまだ、これを購入していなくて金づちだけで留めたのですが、2枚目にどうしてもほしくて購入しました。
やってみると、これがあると楽だし綺麗に留まるので、何枚も張り替える予定がある方は、購入されることをお勧めいたします。
全ての枠が凸凹になった今となってはもう遅いですが、枠を外すバールも買えば良かったかな、、と思います。
こちらは比較していないので、どれほど楽なのか、あまり変わらないのかは不明ですが、、。
9.完成♪
あまりシワもなく綺麗にできたと思います。

心配していた裏側もシミになることなく綺麗に乾いてくれました。

合計4枚分一枚につき3日の工程でしたので、単純計算では12日、枠をつけ終わった後は次のふすまに取り掛かった時もあったので、多分それよりは短い時間で完成したのではないかなと思います。
一気に二枚ずつ作業をしていけば良かったのですが、体力的にも部屋の空間的にも1枚ずつが限界でした。
失敗例)2枚目のふすまでつまづく
悪戦苦闘しながらも思ったよりは順調に作業できたのではないかなと思いますが、2枚目のふすまでは少し油断がでたのでしょうか、多かれ少なかれ失敗をやらかしております。
失敗その1.枠が欠けていた
2枚目に取り掛かった時に気づいたのですが、長い方の枠の1本が細長く三角形に欠けていました。
このふすまも約40年は働き続けてくれています。
釘も錆びてるし、枠もささくれだっているし、欠けてもしかたがないくらい老朽化しています、、汗
補強をしたいと思いましたが欠けた部分のサイズが結構大きくて、どうしたらいいのか少し悩みました。
幸運なことにギザギザではなく直線的に欠けてくれていましたのでなんとか体裁だけでもつけれそうな気もしました。

欠けた板の厚さは約6mmほどですが、その厚さの板を欠けた形にのこぎりで切る自信はありませんでしたので、何かないかなぁと近所のホームセンターをうろうろしていたところ、、。
ちょうど同じ様な色の2ミリ厚で10mm幅の細長い板がありました。これならカッターで切れる厚さです。
幅が10mmというのもジャストサイズです。(実際はちょっと足りない気はするけど、、)
値段も100円くらいだったのでダメ元でそちらを購入し、修理してみることにしました。
欠け口をヤスリで滑らかにして出来るだけ真っ直ぐにし、厚紙で型を取り、それを型紙にして同じ形の板を3枚作りました。
それを木工用ボンドでくっつけて重ねるとちょうど6mmの厚さになります。

ボンドで固定されて形になったところで枠にも木工用ボンドで塗り、しばらく押さえつけた後、マスキングテープで巻いて固定しました。

しかし、やはりぴったりの形とはならず固まった時にはちょっと外側に歪んでしまっていました。
・・・そういえば、ウチにはカンナがあった💡
と思い出し倉庫からカンナを取り出して慎重に少しづつ引いてみました。
ちょっとまだ歪んでいますが、木の色もよく馴染んでいてぱっと見にはわからない感じです。


しかし、、、
元の場所に戻してみたところふすまがうまく滑らずギーギーを音をたててしまいました。
上部もちょっと出っ張ってしまっていた様です。
再度カンナで上の方を削ってなんとか修正できました。
取り付けてみるともう1mmほど幅が足りなかった様で隙間ができてしまっていますが、裏側で隣のふすまと重なって見えない部分なので、ひとまず成功と言うことにしたいと思います。

失敗その2.面と裏と枠を逆に付けてしまった。
修正できた枠に気を良くしすぎて注意力が散漫に、、夕食の晩酌後、さらにご機嫌さんになったところで、今日中に枠と取り付けて仕上げてしまおうとしたのが仇に、、、。
調子良く左右の枠をつけたところまではいいのですが、天地の枠が逆に、そして面と裏も逆になってしまっていました。
それを気づかずに無理やりつけたものですから、立て付けが悪く左右の枠が浮いた様になってしまいました。
はたと、目印のマスキングテープを見ると逆になっていたということが判明。
酔った勢いでガンガンと金づちを打ち付けしっかりと固定されてしまった枠、、、。しかし、歪んでます。
・・・取り付ける倍ほどの時間をかけて外しました💦
今度は慎重に向きを確認しながら取り付けました。が、、、。
あまりにガンガンと力任せに何度もつけたり外したりしたためか、せっかく綺麗に貼れていたふすま紙の一部が浮き上がってしまいました。
おまけに角もよてれます、、。

これはもう、どうしようもなく、このままで諦めてもらいました。
何事も素人は謙虚に、素面で丁寧に、、、。
酔っ払ってもいいのは料理研究家のリュウジさんくらいですね。笑
色々失敗もありましたが、出来上がってみたら遠目にはまずまずの出来ではないかと自画自賛しております。

失敗を含めなんらかのご参考にしていただければ幸いです。
あと、この襖の向かいに天袋が待機しております。次はアイロンのふすま紙でやってみたいと思います。
動画も撮ったのですが置きっぱなしにしていたのであまりちゃんと撮れませんでした。
ちょっと長いですが、継ぎ足し継ぎ足しで動画も作ってみました。
編集することができたらこの下にアップしたいと思います。